nonoHanaだけに

2022年6月11日土曜日

art information nonoHana

  数日前に「固定」とか「確定」とか並べていた区分図が、2,3日で変容しました。( ̄▽ ̄;A

 と言いつつ、私が望んでいる変更が、変更可能なものなのか、水原設計のKさんにざっくりとした概算をお願いしたのが、この週末の午前ですから、果たして、それが具現化するか、概算が出るまで予断をゆるしません。伊藤組さん、本当にごめんなさい。m(_ _)m

  このちゃぶ台返し(?)でリリースは数日遅れると思いますが、走りながら決めている、リノベーションの醍醐味ともいえましょう。

 

 なお、この変更が成就されなかった場合、この投稿はさくっと消えて、無かったものとされます。 

 後日、あれ?って思ったあなた。あなたには流れ星やUFOを見る才覚があります。地上の瑣事など忘れて今日からでも夜空を眺めることをお薦めします。

 誰も待ってないと思うけど、なにが変わったか、皆の衆、刮目して待たれよ!w

 

 さて、数日前に購入した書籍が今日届きました。

Wall and Piece【日本語版】 単行本 – 2011/7/7 Banksy(バンクシー) (著)  

 今はすっかり著名になりましたが、覆面ゲリラアーティストのバンクシーの唯一の公式邦訳出版作品集です。

 

 「ののはな」というネーミングは1年半ほど前にふと思いついて、その思い付きをエンジンにここまで来たという感慨があります。実は今でも「ジオラマ」を作っているような気分が去りません。リアルなような一炊の夢のような。

 

 ただ、私の思うnonoHanaは、小花模様のローラ・アシュレイではなく、このバンクシーの代表作「Love is in the Air」(愛は空中に)にほかなりません。

Banksy(バンクシー)作品の意味と解説「Love is in the Air」(愛は空中に)

 

 自社の物件に「野の花」と名付けましたが、昨秋から私は実家の庭の「雑草」と格闘して疲弊しました。まあ、「雑草」の強さと来たら。

 手こずったのはカズラで、ヘクソカズラかヤブカラシだと思うのだけれど、老親の手の入らない庭を席巻して片っ端から庭木に絡みついて日照を奪い、枝を縛り、種を散らし、何本かの庭木は絶命しました。しかも春先にはなかなか愛らしい花を咲かすのも小憎らしい。

 先月植木屋さんに入っていただいたけど、まだ当分格闘しなければいけない。こまめに「手入れ」をせねば、多様性って担保されないんだなと思い知りました。庭木と社会には似たようなところがあります。

 


 さてバンクシーに戻りますが、折しも戦争が起こってしまいました。

 この作品が最初に登場したのは2003年でパレスチナとイスラエルを分断する分離壁が建設された時です。分断された壁に描かれた手榴弾の代わりに花を投げ込む「ゲリラ」。衝撃でした。

 今の時代の空気にこれほどふさわしい作品はありません。爆撃や殺戮で焼け野原となった戦地に、また強く芽吹く生命があってほしい、そういう思いが私の中にあります。

 うちの物件にnonoHanaとつけたのも、管理された商業世界で、隙間を見つけて、商売が強く、しっかり根づいてほしいという願いを込めています。

 そういう思いのある方に入居を検討いただけるように、ただいま鋭意改変中。さてどうなりますことやら。nonoHanaだけに柔軟にプロジェクトを動かすのもありかと考えています。勝機のある所に枝葉を伸ばして。

 

 ちなみにゲスな話ですが、バンクシーは実は英国で著作権侵害で敗訴してます。

バンクシーの“商標権争い”が投げかける諸問題。知財に詳しい弁護士に聞く(美術手帖)

 それもあって、 わたしはよほど弊社物件の通路か外壁にこのステンシルをプリントしてぇ!という欲望に駆られがちなのですが、今のところ抑えています。

 日本でも、著作権無効にのっとった卑しい(?)展覧会がいくつも開かれていますから、 法的には一応「クリア」なはずなんですが、なんとか堪えています。

 雨傘さしたネズミでいいからバンクシーがサクッと彦根で「落書き」に来てくれねえかなあ(゜_゜>)と、実は密かに切望しています。

 

 この動乱の世界で、日本で、融和や多様性を目指す人々の努力が花実を結ぶことを願ってやみません。

 ウクライナに平和を。

 

追記)

 私の住んでいる東京某区は本当に落書きが多くて、星野源が呪詛を叫びながら自転車で走り抜けたらしいガード下の柱など、見苦しいくらいの落書きで埋まっています。

  個人的には本当にあの稚拙な落書き群は意味が分かりません。小池百合子に利用されるようなバンクシーもどきは論外としても、描くなら社会への明確な反旗を、伝わるように書け!と梵字にすらなっていない落書きを日々眺めてうんざりしています。

  せめて「NO WAR」くらい書いてほしい。