書類棚とスチール棚差し上げます/不用品や余剰品を気軽にあげたりもらったりする仕組みが欲しい

2022年2月1日火曜日

nonoHana SDGs social

 書類棚2体、スチール棚2体、どなたにでも無償で差し上げます。

 サイズ測ってないけれど、天井高から推測して、欲しい方が万一いらっしゃいましたら、お気軽にメールフォームからお問い合わせください。取りに来て下さる方限定。

 なんでこんなもんがあるかと言えば、前に事務所として貸していた商事会社が退去時に「これはもともとヤマノ(弊社名)から借りていたものだから、お返しします」とおいていったからです。

 いやいや10年も前にお渡ししたものは差し上げたも同然でしょう(゚Д゚;)、と思いましたが、「いらないなら廃棄します」と言われて、即答できず、結局そのまま、どなたか使ってくださらないかなあ、という当てで今も現場に残っております。 

 スチール棚は、改修後、物件の一室を弊社で倉庫として予定しているので、そこで使えばいいか、とも思っておりますが、欲しい方いらっしゃったら、そちらを優先します。使ってないスチール棚なんて売るほどあるので。問い合わせフォームからご連絡ください。

 

  私はまだ使える物を捨てるのが苦手です。しかも、モノを拾ってくる悪癖があります。

 グラスや陶器類はもとより、古書や家具など、うちの電子レンジは拾いものです。20年元気に動いてる。

 作業用の事務椅子も2度ほど、買い替えならぬ「拾い替え」しました。椅子の背もたれが取れて新調しなきゃと思ってるうちに、どうぞお持ちください的な、或いは回収シールも張らない不届きな不法投棄でちょうどいいブツに当たるのです。

 最近20年前に買ったハンガーラックの底部が割れ、臨終したので買うか迷ったまま、かかっていた衣類を畳んで床置きしてます。ラックを新しく買うより服を減らす方がいいような気がして新調してない。

 ジモティー(手渡し可のネットフリマサービス)も調べてみましたが、「とりに来て下さる方無料」と書きながら、実質オークションのように相手の機嫌を取りながら価格がつくシステムで、交渉が面倒でやめました。そのうち拾うかな?

 

 東京は拾い物天国です。

 ゴミとして捨てられているものもありますが(きれいな書籍類はよく拾って図書館のリサイクル棚にもっていく。きれいな本が捨てられることが性分として堪えがたい。)、最近多いのは、多分転居や閉店、人が亡くなった後の退去の遺品整理です。「ご自由にお持ちください」の張り紙で食器やおもちゃが並べてある。

 

 欧米の小説を読んでいると、稀に「ガレッジセール」(転居の時にガレージなどで行われる個人フリマ)の描写があるのですが、日本人はほぼしないですよね。売るのを恥ずかしいと思っているのか、中古品を買うのが惨めだと思うのか、捨てて買いなおすのが経済への貢献だと思っているのか、安物を買って捨てて、また安物を買う、環境への敬意がない悪習慣のある国民だと思います。その結果、大型家具の不法投棄が絶えません。

(昨日も割と新しい折り畳みベッドの不法投棄があった。欲しがる留学生とかいると思うのに、ひと雨降ったら産業ゴミです)

 もちろん状態にもよりますけど、フリマアプリでは売るほどではないけれど、誰か使える人がいたら使ってほしいものって、どの家にもあると思うのですね。まして、高齢世帯が増えている日本で「世帯仕舞い」をすれば、どの家からも使用価値を無視した大量の廃品が出ます。捨てるにも金がかかると考えれば、使ってくれる誰かに差し上げて、無駄な廃棄と消費を減らすことが、家計にも社会にも望まれると私は思います。

 

 彦根市界隈のフリーマーケットを調べてみました。

2525フリマ滋賀/次回4/9 @彦根市文化プラザ駐車場

ジモティーの彦根のフリマ情報 

 当面開催予定はありませんが、滋賀大の学祭や花しょうぶ商店街などでも行われていたようです。ただ、ちょっと私のイメージするものとは違う。

 

 例えばこれらのニュースやサイト

「本当にありがたい」コロナ禍の学生応援! 地元メーカーが婦人靴3550足寄贈  神戸(神戸新聞) 

<新型コロナ>善意の学生服、高まる需要 足利市のリサイクルバンク 販売数6割増 (東京新聞)

学生服・学用品などを募集しています(アース君の部屋) ・中津市

 

 うちの会社は昔、ランドセルを商っていたのでちょっと言いにくいですが、ランドセルも制服も廃止すればいいのにと、常々思っています。どちらも無駄に高価で、学齢コミュニティに入るために必要な「コスプレ」と化しています。聞けば制服業者やランドセル業者の営業への配慮もあると言いますが、六歳児の準備品に社会人でも持たないような高価な6年限定の背嚢(はいのう)を必須にするのは老年世代のセンチメンタリズムです。

 昔、養護施設にランドセルを贈った「タイガーマスク」のニュースが話題になりましたが、あれは結果として偽善で自己満足でした。本当の問題解決のためには、ランドセル必須ではない社会、ランドセルや制服を子供が教育を受けるための通行証にしない、そういう社会への移行が大人に求められているのだと思います。

 それができないならばせめて中津市のようなアクセスしやすいリユース(循環)のシステムを行政が整えるべきだと、私は思います。そうすれば浮いたお金は本当に必要なものに回すことができる。

 ランドセルも制服も教科書・参考書、学習机、学校で使う美術や家庭科セットも、卒業したら使わないものです。ならば、それを受け取る方が極力卑屈にならずに受け取れるリユースのシステムが明らかに必要です。

 

 生活用品についても同じことを考えます。 鍋かまからコンロに布団、食器まで、自分で使うものは全部自分で買わなければならないと思えば負担です。一人暮らしのハードルも高くなります。でも、欲しいものがある人がいる一方で、同じものを捨てている人もいるのではないでしょうか。捨てること自体が地球環境への負荷になります。ならば極力大事にものを使う。捨てるより使ってくださる方にタダでも差し上げる。そしたら、学生に限らず、これから新生活を始めるのにありがたいって人多いんじゃないかな。こっちも嬉しい。相手も嬉しい 。地球も嬉しい。いいことづくめじゃないですか。

 そういう価値観の転換が求められているのだと思いませんか。そういう「お互い様」の仕組みを、どなたか作ってくださらないかなあと心底望んでおります。

 

追記)

 弊社、銀座町になりますが、場所はあります。

 不用品交換会、チャリティーバザー、リユースベントなど、非営利、非常設に限りますが、電気代実費程度でお貸しできますので、場所がないからできないなと考えている団体などありましたらお問い合わせくださいませ。

 

追記2)

 私は住んでる街が都内有数の古着のメッカだということもありますが、古着が好きです。ここ10年くらいは海外か古着屋でしか服買ってない。でも、うちの社長に聞いたら、古着屋って服も買えない貧乏人が行くところって認識なのよね。 

 古着ってのは「物語を含んだ一点もの」の出会いのあるリユースです。着ない服がクローゼットの肥やしになるような、買っては捨てるっていう消費構造、マインドを変えていきましょう。

不要な服と古着を交換 西武渋谷店がZ世代のベンチャー企業とイベント(WWD) 

 

追記3)

 私は買った古本に思わぬ書き込みがあると得した(?)気分になるタイプなので、参考書も循環したら、前に勉強した人の痕跡って勉強の励みになるって思うんですけどね。

 「新品」であることは使用価値とは関係ない。 ものによってはむしろ物語の値打ちがつく。