恐怖心が戦争を引き起こす。明日のための地道な種播きを。

2022年2月24日木曜日

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  戦争が始まってしまいました。

 開戦すると思ってなかったので、経済状況・社会状況をメインに、「いい加減にしろよ!プーチン!」という記事をまとめかけていたのですが、現況に合わないので、少し思いつくまま書いておきます。

 国の指導者は何のために 戦争を始めるかなあと改めて思ってしまう。

 東京外大教授の伊勢﨑賢治氏の『新国防論 9条もアメリカも日本を守れない』 に以下のように書いています。

 恐怖をいかにコントロールするかが、人間が人間らしく暮らせるコツかもしれない。そして国の場合に置き換えると国防は「胆力」だ。如何に我慢するか、恐怖やストレスを自制するシステムを作り出すかが、国民のリスクを減らすことにつながる。
 そういう意味でアメリカは恐怖が作り上げた国。アメリカの数々の戦争は中東と言う自分たちと全く違った文化、宗教、肌の色を持つ人々への恐怖があったかもしれない。イラク戦争も原爆投下もアメリカにとって本当に「自衛」だったかもしれない。(64頁・概要)

 プーチンは「怖がり」なのだと思う。同じように、ヒトラーも、スターリンも、毛沢東も、ブッシュも「怖がり」だった。自分が断頭台に送られることも、自分の強さを虚勢だと認めることも、どちらにも怯えて世界に悲劇をもたらした。昭和天皇は敗戦後、自分が共産主義者に捉えられて首をはねられることを恐れてマッカーサーに沖縄を差し出した。

 トランピストは「強い自分」を演じる。社会主義が独裁主義に陥る原因の一つと言われる「無謬神話」(間違いを認めない構造)とも通じる。大阪維新の会の屁理屈ともいえる強弁にも通じるな。(゜.゜)

 素直に「怖がり」や「間違い」や「失敗」を認めればいいのに、認めたら最後すべてを失う、引きずりおろされて殺される、指導者がそう感じる恐怖が国民や市民を地獄に叩き落す。それに煽られて一緒に踊る国民/市民もいるから、たちが悪い。

 

 人にとって、 何が幸せかと問われれば、十分な食事をいただき、誰かに何かを強制されず、自由で、健康で、人のために働き、人は自分のためにも働いてくれて、感謝し合えるような社会で穏やかに暮らすことだと私は思う。濡れ手で粟の大儲けや、酒池肉林や、ハレとケの区別もつかないような連日の飽食や、SNSで誰かに羨ましがられて、いいね!をたくさんもらうことがさほどの幸せだと思わない。多分、そんなのは数日で飽きる。

 でも、為政者は嘘をつく。 「私たちの幸せのためにウクライナが必要だ」と。「ウクライナを取り返せばロシアの栄光は再び輝く」と。でも、侵略されたウクライナ人の気持ちは、生活は、仕事はどうなるのか。為政者が、市民のための奉仕ではなく、世界のための使命でもなく、ただその地位に居続けるために嘘を重ねる。それは「信仰」で「政治」じゃない。おい、プーチン、いつからお前は教祖になったんだ。

 

  構造的には「五輪をすれば」とか「万博をすれば」とか「カジノを作れば」ぼろ儲けできまっせ!というカラ手形と大体同じね。私たちは東京オリンピックの後始末で何兆もの借金を負わされて、果たして幸せになったんだろうか、と言いたい。コロナのせいにするなよ、何度でも言い続けたい。おい、札幌市長!聞いとけ!

 

  市民や国民を「幸せ」にするためには、派手な花火ではなく、地道な説得が必要だ。たぶん間もなく訪れる「気候危機」に世界で対応するためにも、市民や国民に、実現可能な、持続可能な世界はこのようなもので、その中で互いに助け合って生きていく世界が、人間らしい世界なのではないでしょうか、と静かに群衆を説得してくれる強い政治家が必要だと私は思う。その強さは胆力だ。今の日本の政治の中枢には望むべくもないが。

 

 さて、弊社のnonoHana計画についてですが、 徐々に具体化してきました。来月には二期工事に入る可能性が高いです。この戦争で、数か月はいろいろなところに影響が出ると思いますが、彦根市は近々で空爆を受けたりはしないでしょうから、怖がらないことにしました。

 冬来たりなば春遠からじ。種を播かねば、花は咲きません

 憎悪は憎悪しかもたらさない。ウクライナの人たちに、また世界に早く安寧で平穏な日々が訪れますよう心から祈っています。皆様にも心穏やかな日々を。

 *画像はユキワリ草です。

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