工期は
●2022年5月10日〰8月10日
となります。
ここで改めて書かせていただきますが、この4月をもって弊社の物件で約10年営業されていたグロ―・ダンススタジオが退出・移転されました。
移転先はこちらになります。⇒grow dance studio HIKONE（彦根校）
新しい場所は、南彦根の西口側になります。
グローさんについて、残留していただく方向で当初は調整していましたが、入居時の双方の契約の甘さが仇になりました。
経緯を記すことは特に現在グローの代表を務めておられるYさんの瑕疵を咎めることにはならないと思うので、記録としてここに書かせていただきます。物件のリノベーションを考えていらっしゃる方は参考にしてください。
Yさんは前任者から随分前にスタジオ経営を引き継いでおられます。つまり開設当初のことはご存じない。また、私も、うちの社長から結構いいかげんな形で引き継いでいます。
またグローさんに入居していただいたのは、ほかの方のご紹介だったそうです。それゆえ、契約書についても、うちの社長がほかの契約書を真似して打った素人作成文書で、特に工事内容や営業内容にほぼ関与してこなかったのがこの10年でした。
しかし、おととしの夏に昭和食堂が退出することが決まってから、ではこの物件を今後どうしていこうかという問題が発生し、当初お世話になっていた不動産プランナーのKさんの会社に入っていただいて、この物件の用途変更手続きや耐火状況・耐震状況について調べていただいて、困ったことが発覚しました。
どうやら、Yさんの前任者は市の建築課への届けも営業実態に合わない形で届け出ていて、更に改装も現在の消防や耐震の規格に合わない形で、割と適当に工事をされていたようなのです。その範囲はスタジオを囲む壁面から、天井材にまで及びました。しかし、そこを直していただかないと、うちの他の区画に用途変更の許可が下りないのです。
改修をお願いして、何度か業者を変えて改修の方策を考えていただきました。また弊社も、隣地境界が建物ぎりぎりになっていたのを、隣地の一部を購入するなどして、負担の軽減を図りましたが、このような状況下で、Yさんが退出を決められたのは昨年10月のことでした。
当初は彦根での事業を撤退するというお話だったのが、最終的に移転に収まり、今も彦根での営業を続けていらっしゃることに弊社もほっとしております。今後の事業の発展をお祈りいたしております。
さて、ここまでの話で、大事なのは
「オーナーは不動産を投げ貸ししてはいけない」という教訓です。仲介に入ってもらうのは、余計な費用もかかるし、手続きも面倒だし、監査や消防検査も面倒です。それでもそこをクリアしないと建物全体に影響します。
特にうちのように広めの倉庫物件は単独で1社に貸すことがかなり難しいです。（逆を言えば、自己使用とマル貸しは問題が発覚（？）しにくいという側面もあります。自己使用で万一の責を単体で負えるのであれば、住宅がそうであるようにDIYで一軒家を適当に建てても消防はあまりうるさく言いません。）
余談になりますが、大きな物件を一社にまる貸し、或いは土地貸しをすると、物件のイニシアチブや価格決定権をとられた時に「なあなあ」で抗弁できなくなりますし、それは物件や地域に長期的な影響を及ぼすように思います。
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一般の不動産オーナーは、なかなか、大きい物件を分割して賃貸に出すという事は少ないとも思いますが、そこにも「丁寧さ」が必要で、特に許可関係できちんと法規に則って改修や営業を進めているかをチェックすることは、大家の利益にも店子の利益にも資することだなと、この一件で思い知りました。
事業的にはとてもいい施設だったにもかかわらず、それの解体をお願いせざるえない状況に陥って、ここまで積み上げた事業の「植え替え」を決断させることになったことについて、大変申し訳ないことをしたと思いました。
今般、私が受け継いで、この物件の整備と賃貸を行うにあたって、入居いただける事業者様が安心して長期に事業を営める施設への改修を計画しています。
遠からずA工事内容と、工期と、区分が確定しましたら、いよいよテナントショップと条件を詰めて、リリースに入ります。
今しばらく、詳細の発表はお待ちくださいませ。
*画像はグローあとの現況です。
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