あなたならどの色?・彦根市の景観条例について

2022年7月15日金曜日

nonoHana 街づくり


 おかげさまで、工事も中盤に差し掛かっています。

 土間を斫り(はつり)、排水溝を堀り、サッシや鉄骨の下地を作り、屋根を修繕し、下塗りをし、ガスや水道の配管位置と容量を決め、今週からいよいよ内装下地に取りかかっています。

 

 先月末の打ち合わせで、外壁と屋根と差し色について、おおまかな色選びができたつもりだったのですが、水原設計のKさんが彦根市役所(景観まちなみ課)と協議した結果、屋根色について2回突き返されました。

 彦根市には「彦根市景観条例」なるものがあって、屋外広告や建築物の塗装に採用できる色に厳しい制限があります。

彦根市景観条例 (H7/09/26 施行)

  彦根城下ならあって当然だとは思うのですが、それをほとんど倉庫街の南彦根に広げる必要あるかな??という気が本当にしますが、あとにトラブルが起こっても困るので、慎重に対応した結果、「この色にしたい」で選んでも、ほとんどが明度や彩度基準で見事に通らない。

(どちらかといえばやわらかい色を選んだつもりです(゜_゜))

 

 結果、「この中から選んでください」ということで、いただいたのが画像の右上の塗料サンプル。

 社会経済学に「ジャムの法則」なるものがあります。

”人は多くから選べと言われば言われるほど 選択不能になり、購買に至らない”と。

 色見本を見ても全くイメージできない私は最終的に配色を比較するために塗装イメージを作りました。これで9色。

 さらに、重たくないのはどれだろうと、自分でまるで方向の違う3色まで絞り込みましたが、それでもわからない。決まらない。

 最終的にC2SのHさんに電話で「色選びの法則なら、どれを選びますか」とお伺いして、Hさんが選んだ2色は、私が選んだ色と、私が選ばなかった色。

 伊藤組さんが待っているので、「私が選んだ色」で、決定メールを出しましたが、あとから考えれば考えるほど、もう一色のほうがよかったような気がしてくる。orz

  

 ここは今更、ちゃぶ台返しできませんが、ごらんいただいた、そこのあなた。あなたならどの色を選びましたか。 

 私が選んだ色は完成後に、現物でごらんいただけたらと思います。