いよいよ石油や天然ガスがなくなるとかなんとか。SDGsについて①

2021年10月13日水曜日

SDGs social

 昨日のニュース。

カタール、LNG供給で「限界到達」 価格沈静化になすすべなし(ロイター) 

 もうLNGも原油も増産の余地がないと。いよいよ日本ヤバいよ!

 以前読んだ、倉本聰の対談集『愚者が訊く その2』で”もったいない学会名誉会長”の石井吉徳氏(故人)がエネルギープロフィットレシオ(EPR.エネルギー利益率。エネルギー収支比)について「昔は1のエネルギーを使って100倍くらいの石油が採れたけれど、1単位で100単位のエネルギーがとれる良質の石油が40年で掘りつくされて、今や100単位で1単位しか取れない質の悪い石油があと40年分あるかもしれないという状況になってしまっている」というようなことを語っています。

 1単位の労力で1単位しかエネルギーが取れないなら人力を使った方が合理的です。

(にもかかわらず、今日見たニュースでワタミが配膳にロボット利用を始めたそうで、正直滅入りました。労働者に賃金払ってなんぼの大企業だろうと思います。株主資本主義の悪夢!)

 となれば、石油に頼った産業はこれからの何十年で壊滅するのではないかと、私は考えています。地球は無尽蔵じゃない。本の中では、現代農業は石油に依存していて、石油が無くなれば食糧が無くなるとのこと。

 冷戦時代、キューバは化石資源に頼れないので、あらゆる場所に食べられるものを植えて農地化して危機を乗り切った。逆に北朝鮮は機械化農業を捨てきれずに国民を飢えさせた。 

 されば我が国も、結局、自然エネルギー、再生可能エネルギーに戻るのが当たり前。地方の小都市、分散社会で自然と共存してローカルで、水車や風車、温泉町なら地熱の電気などに切り替えて一極集中から地方コミュニティ社会への転換を求められることになるのではないかと、などという興味深い内容が語られています。

 思ったより早くその兆候がニュースとして届きましたが、その割に日本政府もメディアも無関心で呆れます。資源枯渇よりも、政治よりも、サッカーとは…。(-。-)y-゜゜゜

 

 うちの社長「野々ハナヲ 父」が、nonoHana南彦根にSDGs的な投資をしてはどうかと、もちかけますが、今のところ、却下(;'∀')しております。

 確かに私は、原発事故を経てなお継続している大手電力9社に不信感を持っておりますので、叶えばせめて、弊社物件は大阪ガスの電力に切り替えたいな、などと思っています。

 でも、太陽光発電を検討するにもうちの躯体寿命を考えるとあまり合理的ではないのですよ。

 新築で、これから50年稼働するなら太陽光発電設備も視野に入りますが、躯体寿命を20年程度と見込めばわざわざ投下した資本と資源が無駄になります。

 

 敬愛する斎藤幸平氏は『人新世の資本論』で、SDGsは民衆のアヘンだと喝破しています。

 我々がレジ袋を辞退したり、電気自動車に変えたりしてもCO2は減らない。電気自動車が増えても、それは消費文化を強化し、蓄電や発電設備の更新、既存施設の廃棄などでより多くの資源を浪費するグリーンウォッシュ(エコ謳いながら実際は環境破壊をする消費や供給のこと)となり、IEA(国際エネルギー機関)によれば仮に2040年までに電気自動車は現在の200万台から28000万台にまで伸びるけれど、それで削減される世界の二酸化炭素排出量はわずか1%と推計されているのだそうです。SDGsとはほど遠いですね。

 では、欲しがりません、勝つまでは、で、消費をやめてしまえ、縮小しろと言っても、現代人は容易にやめられないでしょう。

 ただ資源高騰は、これからの5年、10年で貧乏な国・衰退国の人間はガソリンすら容易に買えなくなるような、可視的な形で私たちの生活に影響を与えると私は考えています。更にこの10年の安倍スガ政府の無能によって引き起こされた円安政策が拍車をかける!

  それが、私が「モータリゼーションは長くは続かないのでは?」と考える所以であります。

 となれば、これから私たちがどういう生活をすることが、持続可能な社会に貢献するか。

 

 それは南彦根を湖東の商業中核都市にすることだと考えています。今まで大阪・名古屋に買い物に行っていた中間層を湖東に押しとどめる。マイカー派の電車・自転車移動をデフォルトにする。市民の生活圏をコンパクトにし、満足度を上げる。まとめると滋賀県民のマイルドヤンキー化(?)ですね。

「ええやん、南彦根やったら、ビバもあるし、帰りにnonoHanaでご飯食べて帰ろよ」と言われる街に変えていきたい。湖東の商業施設の満足度を上げて京阪に出ずともすむ社会にしていこうということです。

 これくらいのあがきでどうなるのか?という時代になるかもしれません。しかし、2018年を基点とし、2030年までの気温上昇を1・5度以内に抑えなければ地球環境に修復不能な打撃が訪れると、2020年の「東京フォーラム2020オンライン」でも警鐘が鳴らされましたが、さて、私たちは何か生活を変えましたか?

 本来はこういうことをきちんと政治の、国会の俎上に載せてガンガン議論してもらいたいのですが、日本の政治家は自分たちのバカがバレないように、国民には寝ててもらいたいと考えているような人たちですから、国民もその程度で、いつまでたっても投票率も政治意識も上がらない。

  今月末には選挙があります。これからの5年、10年は日本と地球の命運を決める大事な10年になる可能性が高い。なぜなら、これからの4年の任期の衆院議員が決めた政策が実行されるのは2020年代後半です。それは温暖化のタイムリミットと言われている2030年までの 政策を事実上決める政治家を選ぶ選挙になるということ。すでに崩壊が始まった地球の問題を2030年に議論し始めても間に合わないのです。

2030年までに気温が1.5℃上昇? 悲惨な結末を避けるには大変革が必要だ(WIRED)

 ならば、それを議論してくれる政治家を国会に送り出すしかないではありませんか?不毛な投稿をしておりますが、せめて、私たちの今の生活を守る(?)ために、うっかりこのブログを読んだ方(とその周辺の方)が、きちんと未来のための投票に行ってくださることを願います。

追記)

選挙を前に自民党が「選択的夫婦別姓」を公約からこっそり削除したそうです。

自民、公約の夫婦別姓検討を削除 慎重派に配慮か(共同通信)

この虚言政党が!ヾ(*`Д´)ノ配慮する先が違うやろ!誰のための政治なのかと思います。

これが岸田腰砕け内閣の正体


 

 

 

 

 

追記2)

 ちょうど斎藤幸平さんが、社民党の福島瑞穂さんと対談している動画を聞きながら今これを

書いています。多分アーカイブが残ると思うので、本を読む気力がないけどエッセンスに触れたいという方はぜひラジオ代わりにお聞きください。

 *「人新世の資本論ー社会をどう変えていくか」〈福島みずほ×斎藤幸平〉(youtube)

・参考