見ているとフツフツと怒りが沸いてくるので、自民党総裁選のニュースをほぼ見ません。
見ると、彼らは一様にごりっぱなことを申し述べるわけですが、ほんとにふざけんなと思う。「PCR検査体制を拡充する」だの「医療資源を手当てする」だの 、「ワクチンパスポートで経済との両立を」だの、言いたい放題。あんたら、与党だろ？
この1年半、何してたのさ？その熱い志を安倍なり、スガなりにぶつけるチャンスなんぼでもあったじゃん！なのに、ずっと権力の犬をやってた。国民の命より保身が大事。
それもせずに、これからゼロベースで対策考えんの？バカなの？ふざけてんの？ヾ（*｀Д´）ﾉ
先日、BSの夜のニュース番組で自民の政治家が「ゼロコロナなんて夢物語ですから」とぬかしてて、頭が沸騰するかと思ったわ。ニュージーランド、台湾、中国…ゼロコロナベースでしっかり防疫と入管、具体的には検査体制と隔離を行って、ほぼゼロコロナを達成している国や地域は相応にあります。
画像は、ネットで医療関係の方がTWしてた、日本とシンガポールのコロナ感染死者（100万人当たり）の比較グラフです。 昨年6月から今年6月までで日本はなんとシンガポールの65・8倍の死者数を叩き出しています。当然オリパラに重なって急増した第5波のデータが含まれていないのでこんな数ではないでしょう。毎日少数が積みあがっていく死者数がついには東日本大震災の死者数を超えました。（東日本大震災による死者数は15,899人、9/18現在で新型コロナの死者数は17,173人) 大人災です。
もちろん、経済が大事だという言い分もわかりますが、ここまででたらめに拡散させてしまって、今日明日に最強の東京五輪株が出ないとも限らない状況からゼロコロナにできるのかと言えば私も難しいと思います。（政治の責任!）
それでも、最大限の努力をし、検査をし、医療崩壊を食い止め、その末の「ウィズコロナ」と（シンガポール）、感染者を自宅放置し、保健所の人員手当もおろそか、ＰＣＲ検査に至っては各国無料で検査できるのに、いまだ数千円が相場で、抗原検査は中抜き（ピンハネ）できる国内メーカーの認可まで大規模な実施を見合わせ、ワクチンに至ってはいまだ65歳以下の接種率は3割にとどまり学校内・家庭内感染が引きも切らない日本の「ウィズコロナ」を同じものとカウントしてはいけない。
それでいて、この秋にも、政権のお友達企業への税金横流しを目的とした「ＧＯＴＯ」キャンペーンをやろうと画策しているというのだから、ツラの皮の厚さも、腹の黒さもここまで来たらお見事です。
現在の感染状況、理由なく減少しているのだから、当然、今後理由なく急増する可能性は 高いでしょう。（私はコロナ季節サイクル説に一票）実際、ワクチンの接種率が世界トップクラスのイスラエルが大規模なブレイクスルー感染を引き起こしたことからも明らかです。
でも、自民党総裁候補が今、総裁選報道で語っているのは、ほとんどが妄想です。
安倍やスガ、さらに大阪維新の面々の会見にしばしば「妄想」が入るな、とかねてから思っていました。
スガは「安心安全」のあげく「光が見えてきた」と言い、吉村は「年末(2020年）までに大阪ワクチンができます」とか「イソジンが感染に効く」とか冷静に考えたらありえないことをシャーシャーと記者会見で述べました。ちらっと見た河野の総裁選会見も「来年には乳幼児に打てるワクチンができるだろう」…。
「だろう」ですって！( ﾟДﾟ)しかも自国の話ですらない。
彼らがなぜこうも虚言を連ねるのか
理由は簡単です。 危機に対する想像力がないから。
今回のコロナ禍で、都道府県別の成績表が何度か出されていますが、上位を占めた福井や鳥取などは、昨年秋の時点で対策についてしっかり議論してシュミレーションし、細部を詰めていたそうですが、国と、ワースト5の大都市圏ではその様子が、ない、もしくは貧弱です。特に東京も国もオリパラにかまけて、話すべきことがないから、追い詰められると会見で計画にもない虚言を口走るのです。（小池百合子がオリパラの施設を、オリパラ後に大規模病院にと口走りましたが、あれもその場の思い付き）苦し紛れ。
これらの虚言はすべて言ったもん勝ち！「方向」とか「方針」とか「意向」とか「～へ」という曖昧語を付加したのち、新聞の一面を飾り、その後の経過は検証も報告もされない。
岸田文雄の「所得倍増計画」ってのもひどいもんだなあと思いました。この20年間の自民党政権下で実質賃金がマイナスなんて国は日本しかないのに！その前に安倍が騙った「GDP倍増なんちゃら」を検証すべきです。統計の仕方は変えるわ、数字を改ざんするわ、一部データの破棄まで行われた。滅茶苦茶。ついには1人当たりのGDPが昨年韓国に抜かれました。
そのまま自民党にだけ任しておいてその虚言が達成されると信じる人がいるとしたらよほど世知がないか、詐欺に遭いやすい人でしょう。
今の自民党の総裁選報道（それによるメディアジャック）を見ていると、本邦の話とは思われません。
しかも、コロナ対策に関しては、しばしば、あら、1年半前にタイムスリップしたかしら？とも思われる、今更の「PCR検査拡充は医療崩壊の元」だの、「コロナは風邪」だのって議論まで紛れ込んでくるし、科学がないのか、あんたらは！？と怒鳴りつけたくなる。
世間的には、Plan（計画）→Do（実行）→Check（評価）→Action（改善）のサイクルなんてものが推奨されたりしますが、一切のチェックと反省が働かない。計画すらない。やりっぱなしでケツは末端に拭かせる。それが自民党スタンダード。
別件ですが、4兆円浪費したというオリパラの会計を如何に粉飾して、逃げ切って解散するかに今腐心しているという報道もあります。
看板が変わっても彼らは変わらない。
1万7000人もの国民を死に追いやり、数千社の企業をコロナ破綻に追い込んだ。その犯人が誰なのか、メディアジャックに踊らされず、それを明らかにできる政権選択を考える時だと思います。
うかうかしてると殺されますよ。
＊実質賃金のグラフの出典は町山智弘さん
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