比べてみました、東京とNYのコロナ禍の飲食店政策・「ウィズコロナ」の飲食店

2021年9月20日月曜日

social 街づくり

  RADIKOでラジオを聞きながら、作業をしていますが、少し面白かったのでテキスト化してシェアします。

*大竹まことのゴールデンラジオ(文化放送 2020/9/14) 開始30分より 

砂:砂山アナ 大:大竹まこと 愛:はるな愛


砂:大竹さんのご友人の短編映画監督の鈴木さんが、ニューヨークと日本でレストランを経営しているお友達から聞いて、2つの都市のコロナ政策を時系列でまとめていらっしゃるんですが、一言簡単に言うと、どちらも感染リスクは高いという認識は同じなのですが、ニューヨークの場合とても厳しい。徹底的にやって、ルールを破った違反店のオーナーの逮捕もある。でも、その分、給付がものすごく手厚くて、言うことを聞けば半年分の全経費の立て替えをやってくれる。

 また、給付面だけじゃなくてすごいなあと思ったのは、、去年の5月、店内の営業はかなり制限されていますので、店頭の車道に店の幅と同じ幅で2・5メートル奥行まで占有していい、客席を作っていいですよという 発令を出したそうなんですよ。店の外にテーブルを置いてください、屋外オッケーですよってしたんですが、それが今年の6月ですね。ワクチン接種が70%くらいになって、完全普通営業に戻れるようになったんだけれど、路上に立てた屋台って言うのは半永久的に使用してもいいって!

大:そうなんだよ。コロナでお店の中に入れなかったときに、道路(歩道)使ってもいいですよ、って言ってて、お店の外にテーブル出して、そこ、もうずっと使ってていいですよって!

砂:半永久的に使用してもいいって。だからcovid19をきっかけにして一つの文化がニューヨークに生まれた

大:はい、だから、街中に屋台とかそういったものがたくさん出てて、賑わいを見せて、しかも全体はアメリカのMLB(の客席)見ててもわかるようにマスクしてないわけよ。

 完璧にこれ、「ウィズコロナ」ってのにシフトしたなあって感じと、それから、もう早い!っていう。

愛:お店ももう助かりますよね。

大:だから、本当に休んだ時の、日本のね、つなぎの金をどうしていいかわからないから早くしてくれって言ってんのに、つなぎの金が何ヶ月も後にならなきゃ来なかったりっていう…。

愛:あと、やっぱりお客さんがまたお店再開できるってなった時に、お店の中に入って、細いお店で換気がぱっと見た感じ、なかなか窓ないなと思ってお客さんが入る気持ちになるかっていうのが不安になるんですけど、でも、外でできるよ、道を貸してあげるよってパッと言ってくれたら…

大:まあ、日本はそんなに広い道あんまりないけど、例えばね、商店街とかあったら、そこ今まで車、通ってたところ、この時間帯だけ車通らないようにして、お店パッと出してもいいですよ、みたいなね、いくらでもやり方はあると思うんですけど

 昨日、この時間に話したのは、横浜の野毛の商店街の中で、やってる店、やってない店、ビール出してる店、出してない店、もうとっくに諦めちゃった店、って、商店街の中の分断が起こってるって言う話を、商店街みんな仲間同士だよ、その中で日本は分断が起こってるって話を伝えたのに、ニューヨークは、なんか、そういうところをウィズコロナに切り替えたせいもあって、うまく「新しい文化」が生まれてるだよ。

愛:飲食店で皆繋がって、皆で一緒に盛り上げて行こうっていうこともできるから…

大:それなのに、東京都は何だよ、この「完全防止徹底宣言 新型コロナウイルス感染防止中」って言うか、なんか、あれ、張り紙があるんだよ(砂:ステッカーが。店頭に虹のマークのがある。)そしてもう一つあるんだよ。「飲食店等感染防止徹底点検済み」っていうのが、同じようなマークなんだけど、片一方はバックが白、片一方はバックが青、これが貼ってあるわけだ、店に白とか青とか。あれ、どういう意味なんだ。

砂:これ、あの、コロナ対策リーダーっていうのを配置すると、なんか王冠マークがついたりするですけど。この「徹底防止点検済証」って、緑の、あ、違う、これ青か。ぱっと見わからないような、(大:緑じゃないよ、白と青だよ。)

 これは東京都の徹底点検コロナサポートチームの現地確認を経て、基準を満たされていることが確認されると、東京都新型コロナウィルス対策確認本部から、「感染防止徹底確認済み証」ってのが送られて。

大:だから自分の店はちゃんとやってますよって言うの、これ申請すると、 OK で申請が認められると、その白い枠付きの感染防止中ってのが出るわけだ。

 それで、これをもっと係の人が点検しに来て、ちゃんといろんな項目を満たすと、この背景、ステッカーの背景がブルーに変わると…

愛:そこにはあの「TOKYOサポートプロジェクト」書いてるから、多分これからこのブルーを貼ってるお店は何かちょっと早い展開になっていくとかの差をつける意味なんですかね?

大:だから、張ってる店、張ってない店、ブルーに変わった店、商店街全体を3つにも4つにも、この政策でいいのかい?なんか他に方法なかったのか?

今も続いてます。…

(砂山)圭太郎くんがね、もう意味がわかんなくてね、これどういう意味なのかわかんなくなっちゃってる。(白が青になる)、俺達だってステッカー貼ってあったら、白か青かなんてさ。そんなの見ないよ。

 「あ、ステッカー」だって思うくらいじゃん。はるな愛だって怒ってたよ!さっき!


  東京都のステッカーの意味、今知りました。あちこちの店舗で、何色ともわからないのがたわんで張られています。ステッカーと言いつつ各店舗のプリンターで印刷されるんで大変ショボいものです。

 優秀な政治家と官吏が差配するアメリカと、ポンコツの思い付き政治家(東京は小池百合子)とヒラメ官僚が牛耳る日本を比べてもせんないことですが、どうにかできなかったの?とずっと思っていました。

 屋外営業については彦根市も国交省の通達を受けて、以下のような指針(今のところ9月末まで)を出していますが、道路幅の確保、仮設、期限付きときたら、せいぜいお弁当を売る長机を出すくらいの営業しか想定されてないように思います。

テイクアウトやテラス営業などのための道路占用許可基準の緩和措置を再延長します(彦根市) 

 また、ずっと彦根に常駐していないので彦根市のコロナ下営業支援や市内の動きについて、私の誤認があると申し訳ないのですが、例えば、ビバシティのでっかい駐車場に大きなテントをいくつも並べて、店内テナントや市内の外部業者に救済で青空市のような屋外営業や野外カフェのようなものをさせようとかいう動きはなかったのかなと思いました。

 大竹さんの言うような道路に椅子を出してカフェのような営業ができる商店街が密集している地域は銀座、新宿、新橋、渋谷(ほかに戸越銀座、横浜中華街、大阪だと道頓堀など)などに限られてくるとは思います。でも、たとえば代々木公園(片っ端からイベントが中止されている)とか日比谷公園とか、区内の事業者のために安く開放してあげるくらいのこと、やればよかったんじゃない?とも思います。それをやらなかった最大の理由はオリパラで、ギリギリまであそこでパブリックビューイングをやろうなんて計画がだらだらと続いてた結果なわけで、ここでも選んだ政治が悪かったと思わざるを得ないわけだけど。

 国がこういう、国民の方を向かない金儲け最優先の縁故政治を続けているから、末端の自治体がなかなか思い切った政策をとれない。それが結果として、特に中小事業者を痛めつけていると私は考えています。

 結局今どうなってるかと言えば、ドアは開けてますが、ふつうに屋内で仕切りもなしに客に酒飲ましてる居酒屋が溢れている。外にテーブル出してる店もあるのは彼らの良心だろうけど、今の政治だと咎めそうですよね。

 お前らに使わせる道路はねえ!とか…。(゜_゜)

 

 私見ですが、コロナ、あるいはそれに類する疫病が蔓延し続ける世界は終わらないと思います。もう世界はコロナ以前に戻ることはありません。これについて思うことはまた稿を分けて書きたいと思いますが、こうなってくると、我慢していれば、いずれ元と同じ商売ができるようになるという期待を諦めた方がいい。

 それよりも、これから先、どういう店舗形態、事業形態が、これからの需要に合うのか、ウィズコロナでも継続できる店や事業のモデルを作り直すことを 、容易ではないけれどもお勧めしたい。(できない業態もあるので、何を若僧が!とお怒りになった方、本当に申し訳ありません)

 だって、申し訳ないけど、私、ビローンとビニールシートが天井に画びょう止めしてある店で、ご飯食べたこと無いもの。そもそも閉塞した店には入らないようにしてます。やはり怖いから。たとえ青いステッカーが貼ってあっても、入りたくない店は入りたくない。

 感染対策と、来客の満足度の両立は難しいけれど、できなくはない、その中で屋外営業はもっと視野に入れるべきじゃないかと私は思います。

酒の提供、東京都のルールと条件は? 宣言解除へ【わかりやすく解説】(ハフポス)

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